2009年7月10日 (金)

懐かしい「マルス」(ファントムナイツ)

 古い書類の中から見つけた「マルス」の落書きです。昭和59年(1984年)に描いたものです。(サインペンで着色していたのは、この頃だけだったので・・・)

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 エプロンの胸の模様は「リンゴ」のつもりです。なぜか、この頃は、マルスならリンゴだろうという思い込みがあったようです。

 下は、玲子の帰りを待つ間、お手伝いをするという場面を描いたものですが、当時は食器洗い機など考えもつかず、マルスが手で皿を洗っていたりします。
 当時の話では、玲子は上原(当時は男でした。)と同居しておらず、家族は伯父の敷島だけでした。また、家事を担当するロボットのロビーもいませんから、マルスなら、お姉ちゃん(玲子)のお手伝いはするだろうと思って描いていました。

1984ma_2

 

2009年7月 9日 (木)

ファントムナイツ 第34章 迎撃 6

 作戦空域へと先行するルーナのドルフィンは、揚陸艦2隻が撃沈された海域にさしかかった。
「撃沈された揚陸艦の乗組員の救助はどうするの?」とルーナが打診してきた。だが、マリナーはきっぱりと無視することを命じる。
「それは後回し! 直面している脅威をたたくのが先!」
 ルーナからの返答はなかった。ルーナやマルスに無理な命令を出したことをマリナーは自覚していた。人命を尊重するルーナとマルスには、目の前の惨事を見過ごすのは酷だろう。敵の潜水艦の艦長が、単に敵前逃亡をした味方に腹を立て、撃沈したというのなら、西郷やマリナーの予測の範囲であるが、ルーナやマルスの動揺を誘うための罠だとしたら、巧妙な手だ。
「ルーナ、マルス、敵の潜水艦は直接シティを攻撃できるの。ここで叩かないと、シティが危ない。」
 ルーナとマルスから作戦続行の返事が帰ってきた。シティとどちらが大事かと突きつければ、ルーナもマルスも迷うことなく、シティを選ぶはずだ。
「プロッターからの情報収集を急ぎなさい。敵の高速魚雷の発射地点の割り出しは?」
「いま、完了しました。スクリーンに出します。」
「目標潜伏海域にむけ、高速魚雷を2本、撃て。」
「了解、バッカスより高速魚雷を発射します。」
 艦隊の戦闘艦は、データリンクで接続されており、目標が指示されれば、対応可能な艦船が直ちに動く。ジュピター級巡洋艦であるバッカスはマルチランチャーから、高速魚雷を発射した。
 航続距離の長い高速魚雷は、敵に探知されやすいが、命中率が悪い。低速な標的であれば命中率があがるが、高速性をほこる軍艦が相手では、命中させることが難しい。だが、マリナーは直撃を期待していない。
 海底を監視しているプロッターは、高速魚雷の最終誘導を行うと、高速で待避した。プロッターがフォースモーターを作動させたため、敵潜水艦は初めてその存在に気がついたが、正体をつかめなかった。
「魚雷? いや、なんだ」
 だが、その瞬間、激しいキャビテーションの音に、ソナー要員は色を失う。
「高速魚雷です。こっちに向かってきます。」
 すでに巡航ミサイル発射のため、発射深度まで浮上する途中にあった潜水艦は、魚雷を避けるため、急速浮上に切り換えた。高速魚雷の命中率の悪さに賭けたのである。
「あいつら、撃沈した2隻の救助活動をしていないのか? 」と、艦長はいらつきながら、ののしった。まもなく、魚雷爆発の衝撃が彼らを襲う。

2009年7月 8日 (水)

ファントムナイツ 第34章 迎撃 5

 ベスタの作戦司令室には、緊迫した空気が漂っていた。ソプラノシティ沖に展開している西鄕から、極秘の情報が届けられたからである。
 「マリナー司令、西郷中将からの情報です。第1戦闘艦隊所属の潜水艦が、こちらにきているようです。」
「なんですって?」と、マリナーが情報を確認する。すでにカラバシティの正規軍がテロ活動に加担しているとの情報は入っていたが、戦闘艦隊に所属している潜水艦となれば、先ほどの揚陸艦とは脅威のレベルが違う。カラバシティの戦闘艦隊に所属する潜水艦は、核融合炉を搭載している。そのため、数ヶ月間、潜行したまま行動でき、対地ミサイルで シティを攻撃する能力を持っている。
「ここまでやるとなれば、テロや軍事クーデターというよりも、シティ同士の戦争ね。」と、マリナーがいった。スタッフはマリナーの指示を待つ。西鄕とエドワーズは、ここにはいない。だが、西鄕が送ってきたデータに目を通したマリナーは、ひとつの作戦を思いついた。
「おとりか・・・・」

 小型空母プロセルピナに着艦したルーナのドルフィンは、対潜装備を施し、再び出撃した。マルスもプロメテウスで発進する。マリナーの作戦を遂行するには、ブルータイタンでは不利なため、プロメテウスに乗り換えたのである。やがて、警戒中の海中ロボット「プロッター」が、高速魚雷を探知した。空気の泡に包まれた高速の魚雷は戦闘艦隊が運用する対潜兵器であるが、水上艦にとっても脅威である。
「離脱した揚陸艦2隻に高速魚雷が命中。2隻とも撃沈されました。」
 作戦司令室のスタッフの報告に、マリナーは西鄕が送ってきた敵潜水艦の艦長のプロフィールを思い出した。
「敵前逃亡した味方を撃沈処分したわけね。わかりやすい艦長だこと。」

2009年7月 7日 (火)

ファントムナイツ 第34章 迎撃 4

 マルスが敵の揚陸艦と戦っているとき、プレストシティに向けて飛ぶ無人攻撃機を、ルーナのドルフィンとプロメテウスが捕捉した。ルーナが射撃体制にはいると、無人攻撃機は回避機動をとる。これらの動きは、巡航ミサイルより巧妙であったが、ルーナの敵ではない。ルーナは無人攻撃機の機動パターンを解析すると、ミサイルに追跡データを送り込み、発射した。そして、プロメテウスにも攻撃パターンを指示する。プロメテウスはルーナの指示を受けると、射程距離にいた2機を撃墜し、すでに攻撃圏内を逃れた敵の無人攻撃機を、ウラノスとハミングバードに追跡させた。プロメテウスは空中戦で戦闘機と互角に戦えるが、飛行速度では戦闘機に及ばないからである。ルーナが発射したミサイルは音速を突破し、命中予測ポイントに向けて飛翔する。ウラノスとハミングバードは無人機を追いながら、レーザ射撃で無人攻撃機の機動を封じ、命中ポイントに追いつめていった。

「マリナー司令、敵攻撃機、全機撃墜を確認。敵、揚陸艦2隻を拿捕。ロボットの制御コードの入手に成功しました。」
「すぐに暗号コードを前線の西郷司令に暗号で送信してやって。西郷司令が首を長くして待っていると思うから。」と、マリナーが指示する。これは今回の作戦の最重要事項である。
「敵、上陸部隊も、ニーナとソレイユがすべて破壊しました。プレストシティへの脅威はすべて消失。」
 マリナーはほっと肩の力を抜いた。やはり、指揮官というのは疲れる。
「戦闘態勢はまだ解くな。マルス、揚陸艦の武装を破壊したら、捕虜はそのまま、敵艦内に放置し、逃がしてもかまいません。艦隊との合流が最優先です。」
「はい・・・ あの、捕まえなくてもいいんですか?」と、マルスが聞いた。
「今となっては捕まえる価値もありません。」とマリナーがきっぱりと言うと、
「はい」とマルスは答えた。マルスはロボットをすべて待避させ、無人護衛艦のマーズとダイアナに収容した。プロメテウスもルーナのドルフィンも、ブルータイタンとともに2隻の護衛につきながら後退する。武装を破壊された2隻の揚陸艦は、突然の解放に戸惑いながらも、戦闘継続をあきらめ、離脱した。

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2009年7月 6日 (月)

PLUTO(プルートゥ)全8巻 (完結)


 鉄腕アトムの「地上最大のロボット」を原作とする「PLUTO」が8巻で完結しました。プルートゥの誕生や最後のアトムがたたずむ場面に原作を意識したところが見受けられますが、原作とは違う面も多くあり、作者である浦沢直樹氏なりの解釈が感じられて、いい作品だったと思います。

 

2009年7月 5日 (日)

マルスと玲子(ファントムナイツ)

Scan

 ファントムナイツのマルスと玲子です。二人で歩きながら、ふざけている場面を描きたかったんですが、上手くいきませんでした。

 ファントムナイツも、あと数話で終わりですが、もう少し、二人の場面をだしたかったと後悔しています。

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2009年7月 4日 (土)

大ヒット『ポメラ』欲しい?

リンク: 大ヒット『ポメラ』欲しい?.

 使い初めて半年になりますが、それまで使い続けていたNECのモバイルギアの後継機として、ポメラに完全移行することができました。今では作成するテキストファイルのほとんどは、ポメラを使って作成しています。
 ポメラはバックライトがないという欠点のかわりに、電池の持ちがよく、出先で使っていて電池が切れても、簡単に単4電池を入手できます。私の場合は、一緒に持ち歩いている電子辞書の電池と入れ替えて使います。EX-wordは、ポメラで使えなくなった電池でも動くので、助かっています。
 日本語の入力は私にとって満足いくレベルです。ポメラに比べ、パソコンの日本語変換は確かに賢いですが、比べるのは酷というものですし、それほどの賢さは私は要求しません。それよりも、軽快に使える方を優先します。起動時間が短く、使っていて、ノートパソコンのように過熱しないという特徴は捨てがたいです。
 不満といえば、USBケーブルでパソコンと接続していると電池が消耗するということです。データをパソコンに読みだした後、取り外すのを忘れると、電池がなくなっているということになります。これさえなければ、ポメラを、パソコンの外付けハードディスクのように使えるのですが、ちょっと残念なところです。

ポメラの良いところ
 電池で駆動する(私はサンヨーのeneloopを使用)
 駆動時間が長い
 すぐに使える(起動時間が短い)
 軽くて小さい(モバイルギアと比べてです)
 過熱しない
 フリーズしない

ポメラのちょっと残念なところ
 USB接続の間も、本体の電池を消耗すること。

 

↑私が持っているのはパールホワイトのモデルです。


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2009年7月 3日 (金)

ファントムナイツ 第34章 迎撃 3

 上陸部隊との戦闘が始まった頃、ルーナとマルスが率いる無人戦闘艦は、輸送船に偽装された揚陸艦2隻と戦闘状態にあった。無人戦闘艦から飛び立ったマルスのブルータイタンは、対空サイルをかいくぐり、揚陸艦に迫る。無人戦闘艦マーズとダイアナの対艦兵器を用いれば、ブルータイタンが突撃するまでもないが、揚陸艦には人間が乗り組んでいたので、マルスはあえて、破壊力が大きく、敵に大きなダメージを与えかねない対艦兵器は使わなかった。それでも、セレクターズの上陸部隊を皆殺しにしたブラックタイタンと、外見がよく似ているブルータイタンは、揚陸艦の乗組員を恐怖のどん底に叩きおとす。
「速く、攻撃機を出せ! 黒い死に神だ!!」
 爆弾を搭載した無人攻撃機が、2隻の揚陸艦から飛び立っていた。それらはプレストシティへと向かい、引き続き、迎撃用無人機が、発進しようとする。だが、ブルータイタンの攻撃で、甲板上で破壊され、海に落ちたり、甲板で炎上する。ブルータイタンが揚陸艦の甲板に降りると、その炎上する攻撃機を海の上に蹴り飛ばした。マルスは炎上する機体を安全のため海に捨てただけだが、逆に敵を恐怖におとし入れ、反撃どころではなかった。マルスは揚陸艦のもつ武装を、ブルータイタンのソードで切り刻むと、無人戦闘艦に小型魚雷を発射させ、揚陸艦の推進器を壊した。戦闘不能になった2隻の揚陸艦には、無人戦闘艦からロボットたちが乗り移り、テロリストを拘束すると、2隻を占拠した。彼らの目的は、テロロボットの制御コードを押収である。

2009年7月 2日 (木)

ファントムナイツ 第34章 迎撃 2

 プレストシティの東方の海岸に、5体の大型の戦闘ロボットが上陸したのは夜中の2時をすぎた頃である。それに続き、戦闘車両も上陸する。それらは隊列を組み、シティにむけて道路上を移動しはじめた。

 カモフラージュネットを跳ね上げ、ブラックタイタンが隊列の先頭に襲いかかった。ブラックタイタンの槍の一撃を、敵のロボットは難なくかわすと、ブラックタイタンに戦いを挑む。その動きで、ニーナはロボットが完全な無人兵器であることを看破した。
「ソレイユ! 敵は完全なロボット兵器よ。遠慮はいらないわ!」
 ブラックタイタンの槍が敵のロボットを貫いた。あっという間に2体のロボットが破壊され、残骸が敵の進行方向をふさぐ。そのため、後続のロボットや装甲車が、状況の判断をつきかね、停止した。ブラックタイタンの内装火器が一斉に火をふき、敵をなぎ払う。

 ソレイユのドルフィンは敵の隊列の真横から突入しミサイルの照準を定めると8機のミサイルを次々と発射した。ミサイルのセンサーは個別の目標をとらえ、停止していたロボットに命中し、炸裂する。残りの5機は、大型の戦闘車両を破壊した。ミサイルがつきると、ソレイユはセンサーにとらえた無傷の大型戦闘車両を、ドルフィンのビーム砲で攻撃する。このわずか数秒の攻撃で、上陸部隊の大型戦闘車両は、多数のロボット兵とともに大破した。間髪を入れずに、ジェイワンが率いるロボット部隊が襲いかかる。上陸した戦闘車両から数体のロボット兵が飛び出すが、それを上回る数で襲いかかったジェイワンたちの、敵ではなかった。ジェイワンたちが一撃を加え、離脱すると、ブラックタイタンとドルフィンの一斉射撃が、敵上陸部隊にとどめをさした。

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2009年7月 1日 (水)

ファントムナイツ 第34章 迎撃 1

 無人戦闘艦マーズとダイアナは、ヴェスタからの燃料補給を受け、ルーナとマルスとともに、艦隊から発進した。後部甲板にはドルフィンやタイタンを搭載し、ルーナとマルスはコックピットの中に待機している。前方に突出する2隻を、ヴェスタが率いるパトロール艦隊は後方から支援する体制を整える。パトロール艦の艦長の中には、2隻の無人戦闘艦の後方支援につくことに、異議を唱えるものもいた。だが、マリナーは敵が無人戦闘機と無人戦闘艦である以上、有人兵器で優位に戦える相手ではないと艦長たちを説得した。プレスト海軍の将兵にとって、ロボット兵器の恐ろしさを理解するのはそう難しいことではない。なによりも、テロリストの有人兵器に対して、ロボット兵器の優位を利用してきたプレスト海軍の将兵たちは、人間の感覚を遙かに超えるファントムナイツの戦闘を、間近で見て、知っているからである。

 マリナーの元にも、西郷からの情報が刻々と伝えられてくる。あわせて無人偵察機で、海上と海中を哨戒も行っており、敵の本隊と別動隊の動きはすでに捕捉していた。敵の本体は、マルスとルーナの部隊が迎撃に向かい、敵の別動隊の上陸ポイントには、ニーナとソレイユが率いる部隊が待ち伏せしている。アナハイムは輸送船に偽装した揚陸艦2隻で奇襲をかけるつもりのようだが、暗号が解読され、すべての行動が筒抜けであることに、気付いていないようだ。

「私たちの裏をかく、質の悪い罠というわけではないでしょうね・・・」と、見え見えの相手の攻撃に、マリナーは少し不安になったが、さすがに表には出さない。だが、自分たちの司令塔である西鄕より、質の悪い人間がいるとも思えなかった。


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