ファントムナイツ67
晩餐会が終わり、宿泊先のホテルでも、マーサは大統領とともにいた。
「君だと、ずっと一緒にいても苦にならないな、マーサ。」
「ありがとうございます。」
ホテルの一室で、リヨン大統領一家はくつろいでいた。マーサは立ったままである。
「ねえ、マーサ、ちょっと私とゲームしない?」と、リヨンの娘、ロザリーがいう。まだ12歳で、リヨンの一人娘である。
「いえ、それはできません。警護の任務がおろそかになります。」
「ロザリー、明日もいろいろあるんだから、早めに休みなさい。」とリヨンの妻が言う。
「はあい。」と、渋々、ロザリーは寝る支度をする。
「失礼します。」といって、ソレイユが部屋にやってきた。
「マーサのエネルギー補給を行いますので、警備を一時的に私が引き継ぎます。マーサ、補充をしてきなさい。」
「わかりました。」といって、マーサが退室した。
リヨンはソレイユにいった。
「君のことは良く聞く。プレストシティのためにすばらしい働きをしているとね。」
「ありがとうございます。」
「しかし、報われていないようだね。嘆かわしいことだ。」
「いえ、十分報われています。」
その言葉に意外だというふうに、リヨンが聞き返す。
「なぜ?」
「一人でも、私を大切にしてくれる人がいれば、私は幸せです。」
「そんな人がいるのかな?」
「はい。」
「そうか・・・」
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