ファントムナイツ 第36章 マルス帰還 6
プレスト海軍がテロリストの攻撃部隊を撃破し、残存部隊がいないことが確認されたことで、シティの非常事態宣言は解除された。ソプラノシティの連邦軍将校によるクーデーターから始まる、カラバシティによる世界規模のテロ計画を察知し、水面下で対策に奔走していたプレスト海軍は、やっと、一息つけるようになった。
マリナーは警戒任務を帯びていたルーナとマルスをヴェスタの司令部に呼び出した。
「二人ともよくやってくれたわ。警戒レベルが引き下げられたから、あなた達は川崎提督と一緒にシティーに戻りなさい。」
「あの、よろしいんですか? マルスはともかく、私は率いてきたロボット部隊の指揮もあります。」と、ルーナが聞き返す。マルスはサブロボット部隊の指揮官でしかないが、ルーナはマルスを含めたファントムナイツの全体の実質的な司令官である。
「そうなんだけどね、ルーナ。実は、ニーナが元直属の部隊とともに、ヴェスタに来てくれることになったの。だから、ルーナの代わりをニーナがしてくれるから、大丈夫よ。青の部隊も後退。」
「元直属の部隊って、”白”ですか”黒”ですか?」とルーナに聞いた。色別に部隊が仕切られているファントムナイツだが、ニーナの直属は、戦闘のエキスパートである”黒”と、災害救助のエキスパートである”白”である。ちなみにルーナの指揮下にあるのはマルスが所属する主力部隊”青”である。
「白と黒、両方よ。青も、後退させて、補修しないと、迎撃戦のときから、働きっぱなしでしょ。白と黒の部隊は補修をすませて万全な状態だから、青の部隊の代わりは十分つとまるわ。あなた達も、休まないと。」


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