無人輸送機HTV
国際宇宙ステーションに、日本の実験モジュール「きぼう」の取り付けが行われました。従来の宇宙ステーションの他のモジュールに比べ、格段に音が静かだとか。もしかしたら、実験モジュールとして使われるほか、乗組員の休憩場所としても使われるかもしれません。日本の技術もすごいですね。
さて、スペースシャトルにも退役が迫る今、日本独自の無人輸送機HTVが開発されています。全長10m、予圧された貨物室と、宇宙空間にさらされる区画をもつ、宇宙用トラックと言った趣があります。総重量16t、これを打ち上げるロケットも改良され、H2Bとなり、1段目ロケットの改良が行われます。従来メインエンジンはLE-7Eが1機であったところを2機に束ねて使用し、燃料を多く積みます。
2010年にスペースシャトルが退役すれば、この無人機の果たす役割が重要になってくるでしょう。もっとも、大気圏突入能力はなく、不要物資を積み込んだ後、大気に突入させ焼却するという使い捨ての輸送機です。
それでも日本の宇宙技術はここまで来たかと言う気がします。今後は是非、再突入可能で、宇宙から物資も持ち帰ることができる無人輸送機を開発してほしいですね。
出典は日経サイエンス7月号です。
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