DVD

2010年12月30日 (木)

小惑星探査機“はやぶさ”の軌跡

 2010年8月にNHKで放送された「追跡!AtoZ」を元に、ナレーションと音楽を差し替えた内容です。このDVDにとって不運だったのは、発売前にはやぶさがイトカワのサンプルを持ち帰ったことが明らかになったことでしょう。DVDの中でははやぶさのカプセルないの微粒子がイトカワのサンプルかどうかは不明となっているのが、今見ると違和感があります。

 

 内容は「はやぶさ」の帰路におけるスタッフの動きに重点がおかれていて、はやぶさ本体や、イトカワまでの行程(イオンエンジンによる地球スウィングバイ等)についてはあまり説明がありません。はやぶさ本体の説明も、イオンエンジンと太陽電池、リアクションホイール(作中では「はずみぐるま」と呼称)の簡単な説明だけで、姿勢制御用スラスタの説明は一言もありません。このあたりは物足りなさを感じます。

 とはいえ、作品として重視しているのは、はやぶさ帰還の技術スタッフの動きなので、上記のことは許容範囲かと思います。技術的な内容に突っ込みどころが満載な「おかえりなさい、はやぶさ 」にくらべたら、間違いなくこちらがいいですね。
 特典映像としてイオンエンジンと、サンプル分析に使用される機器の紹介が納められています。どちらもサイエンスゼロで使用した映像が元になっていますので、目新しいものではありませんが、あわせて収録されているのは評価できると思います。

 

 

2010年12月16日 (木)

DVD 「おかえりなさい、はやぶさ」

「はやぶさ」の技術や行程のドキュメントではなく、関係者のインタビューを中心にした内容でした。はやぶさの技術スタッフのインタビューだけではなく、はやぶさのCGを描かれていた池下氏のインタビューが、運用スタッフとは別の視点で語られるのが、個人的には良い組み合わせだと思います。

 ただ、ところどころ、はやぶさの視点での語り(ナレーションは池田昌子さん)が入りますが、このナレーションの内容が考証が足りないのか、あえて情緒を優先したのか、
姿勢制御用のロケットエンジンと、イオンエンジンを混同しているような内容であったり、
行方不明から脱したところから、イオンエンジンのクロス運転まで一気に進んでしまったりしています。その不正確さが残念でした。「はやぶさ」のドキュメンタリーとしては致命的です。

 とはいえ、関係者のインタビューは本当におもしろい。これだけでも見る価値はあります。
はやぶさ関連の書籍で語られる内容と重複するところもありますが、ご本人の口から聞くのも、感情的なものが見えて興味深いです。

 淡々と語られるプロジェクトマネージャーの川口教授の話もいいですが、イオンエンジンの國中准教授が語ったイオンエンジンのクロス運転を実行するところが、プロジェクト進行とは違う立場(イオンエンジンのエンジニア)なのが笑えました。プロジェクトの危機であったイオンエンジンの停止こそ、2基のイオンエンジンを組み合わせて運用するクロス運転を試すチャンスだったんですね。でも、これだけの可能性を示した「はやぶさ」のイオンエンジンの次が誕生していないということが、残念な様子。

 はやぶさによって熟成された技術を受け継ぐ宇宙船が、日本で生まれることを切に願わすにはいられません。

 印象的なのははやぶさの大気圏突入の場面。ネットでは解像度が低かったりしましたが、このDVDではきれいな影像が見られます。この影像に対しても、スタッフのいろいろな思いがあるようです。川口マネージャーの語りが印象的です。


2010年6月 6日 (日)

映画「ATOM」

映画館には1回しか見に行っていませんが
昔のような気力と、金銭的な余裕さえあれば
映画館に何回か通ったかも知れません。

DVDが発売されて、レンタルもされるようになりました。
何回か見直してみて、こういうアトムもあっていいと思います。

この映画の、亡き息子の身代わりに、記憶を受け継いで作られながら、
生みの親に拒絶され、自分の居場所を探しもとめるというのは、
原作にも通じるテーマだと思います。

ただ、一度はアトムの存在を拒絶した天馬博士が、なぜ心変わりし
たのかが、未だにわかりません。お茶の水博士に説得されたんでしょうか

脇役の少女「コーラ」の演技も良いです。
(CGですけど、表情のつけかたが良かったです。)

映画館の上映では、エンディングに80年代のアニメの主題歌が
流れていましたが、DVDではオリジナルのテーマ音楽です。
個人的にはアニメの主題歌をかぶせるより、オリジナルのテーマ音楽が合います。

こちらは、サウンドトラックです。日本版も輸入盤も内容は同じようですが、
輸入盤の方が安価です。

2009年10月 7日 (水)

長野電鉄1000系ゆけむり

 メインは2006年に長野電鉄に導入された1000系(小田急10000系HiSEを4両編成にしたもの)の誕生と、長野電鉄までの甲種輸送(機関車に引かれて線路上を輸送)のドキュメントです。歴代の長野電鉄の車両の映像もあり、子供の頃に乗った電車や風景がDVDで見られるというのは、何となく奇妙な感じです。

 たまたま、帰省したとき、須坂駅に留置されていた小田急10000系を見たときは、結構、びっくりしたものです。長野電鉄が展望車両を走らせるというのが、ちょっと信じられませんでした

 長野電鉄の歴代の車両が紹介されていますが、私がよく乗っていた車両は、今では廃車になっており、特急車両のため、ほとんど乗ったことがない2000系は、現在も走っています。私が生まれる前に走りはじめた2000系が、現役というのは驚きです。

 私も40歳をすぎたせいか、昔のことを最近よく思い出します。年をとったなと実感しつつ、懐かしい風景に出会えるDVDでした。